体外受精において良好胚を3回以上移植しても妊娠成立しない場合、反復着床不全(repeated implantation failure;RIF)と言います。この原因には、子宮内環境の問題、受精卵への免疫寛容の問題が考えられています。子宮内環境の問題を調べるために、子宮鏡検査や慢性子宮内膜炎検査を行います。また、受精卵の免疫寛容の問題を調べるために血液中のビタミンDやTh1/Th2を測定します。
1. 慢性子宮内膜炎検査は内膜組織を採取するため、出血や痛みを伴う場合もあります。
2. 慢性子宮内膜炎検査で陽性であった場合は抗生剤を内服してもらい、再検査で治癒を確認してから胚移植を行うようにしています。
3. 子宮鏡検査は、痛みを伴うこともあるため、当院では静脈麻酔下に行っています。この際に、同時に慢性子宮内膜炎検査を行うこともできます。
4. ビタミンDは血液検査で測定します。結果に異常を認めた場合はビタミンDサプリを内服してもらい、再検で正常化するまで内服量を調整します。
5. Th1/Th2は血液検査で測定します。結果に異常を認めた場合は内服薬を処方します。
検査 | 内容 | 検査費用(再検査) ※税抜 |
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着床不全検査セット | 下記検査全て | 40,000円 |
子宮鏡検査(静脈麻酔) | 子宮内のポリープや癒着の有無を確認、慢性子宮内膜炎の補助診断。 | 15,000円(10,000円) |
慢性子宮内膜炎検査 | 着床不全の原因である慢性子宮内膜炎を診断。子宮内膜の組織を採取・病理診断。 | 10,000円(7,000円) |
血清ビタミンD測定 | ビタミンD不足が不妊症や不育症の原因となる。血液検査で測定。 | 6,000円(4,000円) |
血清Th1/Th2測定 | 受精卵に対する免疫寛容の低下を確認する。血液検査で測定。 | 12,000円 |
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